痛くない死に方
闘病中で危ない様子の方をニュースで見ると、自分も近い将来こうなるのかなと考える今日この頃。50代前半から後半にかけて、体力の落ち方が加速している気がするんだけど、こんなもんだよね?
普通に散歩すると、一休みしないと次に動けない。一日一万歩なんて歩けない、無理すれば歩けるんだろうけどそういう気にならない。若い時は想像できなかったけど、みんなこうなるんだな。
人間100%死ぬので、オタオタしないよう準備したいと思ってるけど、どう準備したらいいものやら。せめて痛くない死に方して、死ぬ間際に騒いで周りに迷惑かけるようなことはしたくない。
ググってみると、そのまんまのタイトルの本があったので買ってみました。
著者は町医者の立場で1000人以上を看取った方。他にもいくつか著書があるようです。
私としてはこの本買ってよかった。人間年をとると水分量は減るもんだとか、ヘタに腹水は抜かない方がいいとか、医療用麻薬は怖がる必要がない等、いろいろと知らないことがありました。
一番良かったのは、日本にはちゃんと緩和医療が存在していて、良いお医者さんにあたれば、それほど苦しむことなく逝けそうだと分かったこと。延命治療として行われているものは、無理して寿命を延ばしているので苦しむんですね。
私は安楽死賛成派ですが、著者が反対されてるのも分かりました。穏やかな死を迎えさせられる、その自信があるからなんだな。
これまでも感じていたんですが、救急病院や大学病院は終末治療が得意でないそうなので、近所で良いお医者さんを探したいと思います。
それにしても、患者からいつ電話かかってくるか分からない生活するとは、こういう医療を提供する方も大変。町医者さんに頼らなければならない事情も分かりますが、都市部では在宅終末医療をうまく組織化できないものかな。