目指せ、海外セカンドライフ

老後に海外移住を目指して準備していきます。音楽など他の話題も

我々はダメ世代である

うちの子どもが「年金高いよね。もらえるかどうか分からないし払いたくない」みたいなこと言うので、払っといた方がいいよと話しておきました。実際、仕組みを理解すると、払っておいた方がトクだし、何の保証もないと老後ホントに困りますしね。

 

実は、自分も若い頃、子どもと同じように考えてました。年功序列なんて持つわけないとも思ってました。同世代の方は、どうなんでしょう。私が変わってたのかな。

 

私のオヤジ世代は良かったですが、今は老後の生活が年金だけじゃ心細いので、若い人が不安に思うのも無理はありません。以前にも書きましたが、老後を豊かに暮らすには、蓄えを増やすか、支えてくれる若い世代を増やすかしかない。我々の世代はどうだったんでしょう?

 

私は1964年生まれなので、普通に大卒で働き始めるであろう1987年を調べてみました。ちょうど日本のバブル直前の時代ですね。

 

日経平均株価は18,800‐26,600円レンジ、なんと今年と同じです。株なんて私の生活に関係ないと思ってる方、ご存じないかもしれませんが、年金は大部分を株式で運用されてるんですよ。生命保険も同じ。お金は黙って増えるわけじゃありません。ちなみに、米国ダウ平均はだいたい1,800-2,600レンジ、今年で10倍になってます。

 

1987年の日本のGDPは366兆円、2019年は557兆円。30年かけて5割増し、米国は同じ期間で、2.5倍になってます。そうそう、韓国に一人当たりGDPが抜かれそうなんですってね。

 

人口はほぼ横ばい。出生率は1.6から2005年に最低の1.26となり、少し戻して現在は1.4前後。その間平均年齢は36歳から47歳に大きく高齢化しました。

 

戦後世代が頑張って築き上げた看板を守るのに精一杯の二代目みたいなもんです。古い従業員を首にせず、人の入れ替えもしないで、なんとかお店は守ったが、何の進歩もなく、競争相手に追い上げられ、貯金を食いつぶしつつある。

 

雇用を守れ、古い産業を守れ、日本では現状維持を主張する話ばかりな気がします。古い産業を壊して新しい産業を作るんだ、そういうのはあまり聞いたことがない。我々のオヤジ世代は、現状維持でヨシなんてことはなかったでしょうね。

 

小さい頃と比べて祝日が増えましたが、日本の祝日多過ぎじゃないですかね。競争が厳しすぎるからゆとり教育だと言ってる間に、他国の教育レベルはすごく上がりました。高齢化と人口減少が見えてても移民はイヤ、積極的な方は少ないですね。あれもイヤこれもイヤじゃ、そりゃ何も変わらないわ。

 

まあ、お金だけが人生じゃない、競争も変化もないやさしい世界が日本人の選択だったんでしょう。じゃ、貧しくなったことに文句言っちゃダメだね。昔と比べて良くなったところもたくさんあるし。

 

子どもたち世代の方、自分の力で自分の将来を築いてください。外国で勝負するくらいの根性と元気があるなら、日本を変える方がまだ早いと思いますよ。日本という国、まだまだ他国よりマシなところはたくさんあります。オッサンなんかぶっ飛ばして、好きなことやったらいいんだ。

 

我々ダメ世代は静かにしときましょう。そうしないと、若い世代が海外逃亡しちゃって、誰も面倒みてくれなくなるよ。