話せばわかるなら簡単だけど
若かりし頃は、なぜ戦争で暴力で解決しようとするんだ、平和的に物事解決できないのかと憤ってました。
でも、年取ってくると、世の中そう簡単じゃないということが分かってきた。
不良だって、口じゃ勝てなくても喧嘩なら、そう思って腕力で勝負するわけですよ。
国と国だって似たようなもの。
人の命が最優先。
私たちは、こういうヒューマニズムの考え方に慣れ親しんでますが、国のため、全体最適のためなら一人の命は問題ではない、そういう考え方の国だってある。
それぞれに理があって、どちらが正しいか、簡単に決着がつけられるもんじゃない。
日本だって、ほんの70~80年前には、お国のために死ねと特攻させてたわけです。
ロシアには馴染みがなかったんですが、暗殺が月一回ペースで起きている国だとは!
そんな暗殺の首謀者と目されているプーチンですが、国民からは支持されているらしい。彼が大統領になってから、確かにロシア経済は上向きになり、国民の生活はよくなった。反プーチンの集会が最後に「プーチン万歳!」で終わるというのは、相当な名大統領ということです。少なくともウクライナを攻撃する前までは。
私たちは西側諸国の報道しか触れられないですが、ロシア側から見ればまた別の理屈があるでしょう。
軍事大国のロシアがウクライナを弱いものイジメしているように思ってますが、私たちが考える以上に周囲が敵であるということに怯えているのかもしれません。
理由はどうあれ、もちろん戦争には大反対。
今回はロシアが非難されるべきと思います。
ただ、私たちが当然と考えている価値観は、世界中どこでも当たり前のものじゃない。
ロシアにはロシアの、中国には中国の、イスラム圏にはイスラム圏の、それぞれの価値観があり、話をしても相容れないものもあるとも思うんですよね。