クマった、クマった
今年も熊の出没ニュースが多いですねー。実は山地に観光に行くのを控えてたんですが、なぜこうなったんでしょうか。
人間が開発を進めて、熊の生息地に踏み込み環境を荒らしてしまったから?
ずっと私もそう思ってたんですが、どうやらこれは間違っていて、実際には熊の頭数が増え(過ぎ)たからのようなんです。
まず、どのくらいの数が駆除されているかというと、年によってバラつきがあるんですが、ツキノワグマ2000‐3000頭くらい。令和元年は5000頭殺処分されてます。ヒグマは500‐800頭くらい、意外に多いですよね。
熊の駆除数(都道府県別届出数)
この報告数を見ると、傾向として駆除数自体は増えているようです。クマの生息数は15000頭前後と言われているそうなので、これだけ駆除されれば姿を見るのが難しくなりそうなものなのに、実際には目にする数が増えている。詳しくはこちらの記事をどうぞ。
増えた理由はよく分からないのですが、農業をやめる人が多くなっていて、そういう土地が自然に帰されて生息場所が広がったり、狩猟で獲ったシカやイノシシを放置することが増えていてエサになっているんじゃないか等が理由として考えられています。
そもそも熊の天敵は何か調べてみたら、オオカミだったんですね。日本ではとっくに絶滅してるんで最近の増加とは関係ないですが、いぜれにせよ、何らかの方法で適切な頭数を維持する必要があるんじゃないかと思います。
話は飛びますが、奈良公園のシカは痩せ細ってるらしいです。天敵がいないので、公園の面積に対して頭数が多過ぎ、エサが慢性的に不足してるんだそうです。
動物はかわいい、かわいそうだから殺さないで。それだけじゃ問題は解決しないってことですな。