寄らば大樹の陰
住んでいる家のローンは完済しようと思ってますが、死ぬまで住み続けると決めた訳ではありません。良い場所があれば、そこに移り住んで、家を売ったお金を使えればラクに暮らせますからね。
そんな訳で、海外に限らず日本国内でもいろんな地方物件を眺めてます。ずいぶん安くなっているので、お金に余裕がないなら、変に海外移住するより国内移住を考えた方がいいと思います。いろんな意味で日本は安全だし、社会保障の制度も充実してますから。
FIREを考えている人の間では、大分県杵築市が聖地になっているそうで、ちょっと調べてみました。何やら賃貸物件が安いとか。
確かにSUUMOなんかで調べると、築10~20年でエアコン付き、そこそこきれいなワンルームが1万円前後で見つかります。スーパーなんかも揃ってて、立地によっては車なしでも生活できるらしい。
なぜこんな価格でと思ったら、テクノポリス構想で大手企業の工場誘致に成功、それをあてにしたワンルームマンションが大量に建ったところまでは良かったものの、リーマンショックで工場が撤退し、一気に部屋が余ったとのこと。なるほど。
部屋の値段が安いのは良いんですが、経済が傾いたということで心配になるのは市の財政状況。
とりあえず財政力指数(収入/支出)を見ると、杵築市は0.33。うーん、低い。
地方公共団体としての収入では、支出の33%しか賄えないということなので、市民サービスがやっていけないんではなかろうかと心配になります。
関東周辺では、財政力指数が0.8でも低めかなという印象を受けるんですが、大分県では珍しくないことに驚き。
財政力指数が低いからといって市民サービスが止まるわけではないし、健康保険や水道等、他にも生活費で考慮しなければならないものはあるので、あくまで目安の一つですが、お金のない自治体には住みたくないかな。なにせ、これから社会的な弱者になるわけだから。
不動産買って杵築市に住もうとは思わないけど、終いまでの旅路の途中に賃貸で何年かだったらアリかもしれません。