儲かる事業なんてない
久しぶりに株を見るようになって、時代は変わったなあとジジイらしい感想を抱いています。伸びた会社、ダメになった会社いろいろありますね。
そんな中で一番驚いたのはジャストシステム。ご存じカナ漢字変換の「ATOK」、日本語ワープロ「一太郎」で、一時期は世界に通用するソフト会社的な評価を受けていました。最近の若い人は、一太郎知ってるかな。
そんなジャストシステムもワード等の海外製ソフトに押され、2007年度には売上145.7億、営業損失39.1憶、純損失47.5億円を計上。翌2008年度も改善したものの黒字転換はならず、2009年にはキーエンスから40%超の出資を受け入れました。
超優良企業とはいえ、キーエンスは自動制御計測、計測機器等を販売している会社。これでジャストシステムも終わったな、そう思った方がほとんどではないでしょうか。
そのジャストシステム、2019年度決算では売上365憶、経常利益131憶、コロナも関係なく2020年度も最高益を更新予定です。小学生向けのタブレット通信教育「スマイルゼミ」が当たったようですが、一太郎もATOKも健在。よく生き残ってるなー。
キーエンス流に詳しくはないですが、この会社では投入工数に対する効果をシビアに判定するそうですね。お金に厳しいやり方なので従業員もだいぶ入れ替わったようです。昔は良かったというニュアンスの書きこみがあったりしますが、今やジャストシステムの平均給与は1000万超。企業はやっぱり結果出さなくちゃね。お金儲けは悪いことじゃないです。利益出さなくちゃ他の誰も助けてくれませんよ。
キーエンスすごいなと思いました。本業もそうですが、やってる事業は特別じゃないけどしっかり利益は出してる。昔、誰かに聞いた話を思い出しました。
「世の中に儲かる事業なんてない。儲けるヤツがいるだけだ」