50を超えて全盛期 人間椅子(1990-)
ももクロとの共演などもあって、2010年代に入って徐々に人気が出ている人間椅子。
なんと、来年初の海外ヨーロッパツアーを行うんですって!
『NINGEN ISU EU TOUR 2020』(人間椅子/ヨーロッパツアー2020)
イカ天前後で邦楽史は変わったと思ってる私ですが、イカ天を覚えてるのは、もうオッサン&オバサンの世代ですな。(ジイサンバアサン?)
改めて聞くと、ずっと音楽的には変わってないですね。コメントが外国語ばかりの最新MVはこちら。
NINGEN ISU/Life for Sale (人間椅子/命売ります)
結成当初からフロントの二人は変わらず。ねずみ男ファッションしてた鈴木研一さん、今は怪しい僧侶スタイルになって良い味出してる。ギターの和嶋慎治さんは、若い頃目立たなかったけど、今は高校か大学の先生みたいな風貌になり、これもロックバンドらしくなくてなかなか良い。
そこにちょっとチンピラっぽいファッションのナカジマノブさんが加わった3人、見た目的にも年齢を重ねて味が出た印象。このビジュアルはインパクトあります。
音楽的にはスロー~ミディアムテンポが多いヘビーなサウンド。朴訥な印象を受けるヴォーカルに英語に頼らない日本語歌詞。シンプルな3人構成と思えない厚みのある音に、途中でペースチェンジが入って楽器を聞かせる曲構成。
NINGEN ISU / Heartless Scat(人間椅子 / 無情のスキャット)
日本ではメタル系音楽は流行らないとされてて、X JAPANやSHOW-YAなど、ごく一部のバンドだけが市民権を得るという状況。なかでもスローな曲は難しいですが、全世界的には一定数のコアなメタルファンがいる。
人間椅子を聞いて、よく外人が比喩に出してくるのはブラックサバス。
BLACK SABBATH - "Paranoid" (Official Video)
聞いたことはあるんじゃないかな?
彼らもブラックサバスの影響を認めてますが、こんな感じの音楽は日本で売れるのが難しい。しかし、YouTubeの時代となり、BabyMetalの成功もあり、海外のファンが日本の音楽シーンに目を向けるようになり、人間椅子が日の目を見るようになりました。
正直、そんなに好んで聞くタイプの音楽じゃないけど、売れて良かったなーと思います。同世代だし応援してる。世界の人間椅子になる日を待ってるぜ!